鶴居村レポート(2)Miura Akemiさん「1泊2日の鶴居村プロジェクトの旅を終えて。」


私は北海道釧路市の生まれ育ちですが高校卒業以降は東京で生活をしていてすでに倍以上の年月が経っています。

鶴居は釧路からも身近な場所であり、たまに友人と軽く温泉目的で鶴居グリンパークやHOTELTAITOを利用し行きがてら鶴を見るという感じで鶴居を訪れることはありましたが正直、鶴居村の存在をきちんと意識したことはありませんでした。

たまたま、去年の夏に生まれて初めて釧路から鶴居までを自ら運転する機会があり、まっすぐな道沿いから見えるなだらかな丘陵地が続く景観がなんて素敵な景色なんだろうと最高にワクワクして楽しかったのを覚えています。

今回のプロジェクトはそんな道東の小さな村、鶴居村に泊まれる絶好のチャンスで鶴居村のことや人をもっと知りたいと思いプロジェクトに参加させていただきました。

たんちょう釧路空港から車で40分程で到着した小高い丘の上に位置するファームレストラン ハートンツリー。
大自然のど真ん中にポンと放り込まれ、なだらかな起伏が延々と続く景色に囲まれているロケーション。ここは一体何処なんだろう?
見慣れた道東の景色となんだか違う、何処か異国にいる感じさえしました。
FBに景色の写真を投稿したところ知人が「ワイエスの絵画見たいね!」とコメントを。
うっすら積もった雪と枯葉の色が相まってそう感じさせたのもあるかもしれません。

まずは暖かい薪ストーブのあるレストランで色鮮やかな野菜を使った優しい味のランチをゆっくりといただき、その後、念願のストリングチーズ作りを体験、サフォーク羊牧場を見学、温泉に入り、オーナー佐知子さんのご指導のもと、参加メンバーで地元の素材を使ったご飯を作り、作った料理で地元の住人をお迎えして交流会を開催という流れの初日でした。

二日目は早朝、湿原の中をタンチョウウォッチング。何十羽かカウントできないほどの大量のタンチョウと、さらに輪をかけて大量の白鳥とガンのすべてが同時にいるという光景を見ることができました。
フットパス、市街地探索、湿原の川での鮭の遡上、ランチは雪裡の十割そば、小学校や図書館を見学、温泉と盛りだくさんの内容を体験させていただきました。

丘から見下ろすと遠くに見える鶴居村の市街地、大きな空、その手前の牧草地帯も緩やかなカーブを描いていて、どこから見ても絵になる素晴らしい景色が広がる中、市街地まで歩くフットパスを体験しましたが、大人から子供まで楽しめる最高のアクティビティーの一つだと感じました。
光、風、音を感じながら北の地のピリッとした空気の中をゆっくりゆっくり歩く。
気の向くまま、気の向くようにいつまでも歩けてしまいます。

お料理を通して皆さんをもてなすというちょっと面白い企画の交流会は和気藹々とリラックスしたムードの中、移住のきっかけや住む環境などのお話を聞けて非常に興味深かったです。
何よりも笑顔の子供達の無邪気に遊ぶ姿が印象的でした。
私流の鶴居村の旅ってどんなんだろう。
鶴居村には特別な観光スポットがあるわけではありません。
でも、特別な場所はいっぱいあるし発見できるのです。
それは自分にとって気持ちの良い場所や好きな場所なんです。

何もないところだから一つ一つの小さなことに目が行き、五感を研ぎ澄ませることができるのでしょう。
その時々の自分が感じること、見たいもの、やりたいことを気ままにやれる旅、できる旅。
それは常に自然と向き合い時間を忘れる旅。何回もリピートしたい旅です。

自然と一体になれる。
それは自然を利用したアクティビティーをするのも一つ。
牧草地帯を楽しめるフットパスを始め森はドライブやネイチャーウオッチング、湿原や川はカヌー、釣りなども魅力的です。
一回の旅で体験するのは到底無理ですね。その時の季節、天候によって何をチョイスするかも楽しみの一つになりそうです。

自然の中で時間を気にせずゆったりと過ごす。
道端の草花を見たり、読書をしたり、美味しいものを食べたり、市街地で買い物をしたり、温泉に入ったりと特別なことをしなくてもいいんです。

宿泊先での村民や宿泊者との交流ができるのも嬉しいです。
旅を通して地域おこしの村の現状やタンチョウの生態系、環境問題など地域に行かなければ解らない事を知ることができたり、魅力的な人と知り合えればその人にもまた会いたくなります。

東京からこんなに近く全く違う世界がここにはあります。
2時間ばかりで移動したとは思えないほど壮大な湿原の景観。
自然だけではなく楽しめる要素があるのもとても嬉しいです。
できれば時間をかけて何度も滞在したいのが鶴居村です。

家族でも一人でもご夫婦でも必ずそれぞれに楽しめる要素があると感じました。
特別何かをしなくても目の前の太陽の大きいこと、放つ光のまぶしさ、真っ赤な色、それを感じるだけでも十分満足でき自分だけの贅沢な時間を過ごせることでしょう。

そしてこれを機にまたここに戻ってきたいと心から感じることができる旅でした。