鶴居村レポート(3)瀧口奈津樹さん「私が鶴居村を旅する、ならば。」


釧路空港へ到着すると、季節外れの雪が降っていました。
秋の鶴居村を再訪できることを楽しみにしていたのですが、
いきなりの寒さで驚きです。

昨年8月に一人旅で鶴居村を訪ね、
今回訪れたのはDKdoプレゼンツ 鶴居村観光PRプロジェクト「私が旅する」プロジェクトに参加のための訪問。
30時間という濃厚な旅程となりました。
鶴居村を一人で訪れた時と今回の訪問を振り返り、
「私が旅する」ならば、
一人旅と動物好きの視点で、鶴居村の魅力をご紹介できればと思います。

 

丘の上でハッピーな朝食を


鶴居村の丘の上にあるファームレストラン ハートンツリー。
レストランの他、敷地は広く、体験宿泊棟、ゲストハウスも併設されています。
こちらに宿泊すると、焼きたてのパンを頂くことができます。
鶴居村の養鶏場から届いた卵とホエーを使ったソフトパンは、ふわふわで甘みがあります。
そのままでもとても美味しく、鶴居村で作られただけあって、新鮮なパンを食べたのは初めてでした。
さらにハーブソルトや鶴居村産のハチミツで食べると、心も明るくハッピーな気分になります。
一人旅となると食事の時の幸せな気分のシーンが少ないのですが、
明るい彩の食事は誰もが嬉しくなる至福の時間。
丘の上から見える景色と、ゆっくり急がず、贅沢な朝食を楽しめました。

 

あえて散歩する。体を癒す温泉もあります

鶴居村は車の利用がベストですが、
一人で旅をするのであれば、
時間にとらわれず自分の足を使って散歩することをお勧めします。
ハートンツリーから鶴居村市街地までのんびり歩いて60分。
雪が積もっていれば動物の足跡に出会えるかもしれません。
当時見たのはキツネの足跡。動物好きにはたまりません。
足跡を見るだけでも可愛いと思えるのですから。
天気が良ければ雄阿寒岳や雌阿寒岳、阿寒富士を見ることができます。
市街地へ来ると、図書館があり、そこでゆっくり本を読んで過ごすのも良いです。
鶴居村の歴史や壁に飾られた美しいタンチョウの写真もここで見ることができます。
ちょっと疲れを癒したい時は、
近くに温泉施設や鶴居村のお土産が購入できる「つるぼーの家」もあります。
※宿泊場所によっては帰りも歩いて戻ることをお忘れなく…

 

生きることを教わり、また訪れたくなる鶴居村

鶴居村に滞在すると、至る所でタンチョウを見ることができます。
親子連れだったり、ペアだけだったり。
また当時は白鳥ファミリーやマガンの群れを見ることもできました。
少しの滞在期間でこれだけの野鳥を見られたのはとても幸運だったと思います。
タンチョウ以外の野鳥は渡り鳥。少しタイミングが違っていたら彼らに出会うことはなかったかもしれません。


運良く、鮭の遡上する川に案内していただき、鮭の一生の終わりの場を見ることもできました。
遡上した鮭の表面は白くボロボロになっています。川の流れに立ち向かえずに力尽きて流されて行く鮭も見ました。
鶴居村の川で生まれ、
4年後にここに戻り、
子孫を残し、この場所で一生を終わる。
終わった鮭の体は野鳥たちの餌となり、川の栄養にもなります。
そして3月には稚魚が生まれ、
1年の自然のサイクルがまたそこから始まります。

当時見た野鳥や鮭は彼らの一生の一部の場面でしかありません。
またこの場所で生き物に会うために再訪したくなる場面がそこにはありました。
動物たちは鶴居村で生きることに徹し、旅人は彼らを見て何か心打たれるような感覚を体験し、個々に得た感情は旅を終えてからも大きな財産となります。

自然や生き物から教わったことは、普段生活していて忘れがちな感覚でもあります。
食べ物を見て美味しいと感じたり、ハッピーな気分を感じたり、
鶴居村の生産者さんの思いがこもった新鮮なご飯をいただける時間は、
とても贅沢で丁寧さを感じる時間。
旅が終わってからも忘れてはいけない気持ちを教わりました。

11月の鶴居村は、1年を通して閑散期の時期。
この時期だからこそ、一人旅でここを訪れていただきたいです。
できるなら最低2泊、天気が良ければ星空や夕日、朝日が見れます。
1度に全部を楽しむのではなく、
何度も鶴居村を訪れ、少しずつ楽しむ価値は十分にあります。
ゆっくりと鶴居村で過ごし、
訪れるたびに自分だけの旅土産を持ち帰る。
共感できることや、
尊敬、敬意を抱く出会いが鶴居村には自然と存在しています。